FX初心者の方にとって、FX市場に関する用語は初めて聞く言葉が多く、最初は理解しづらいものです。しかし、これらの用語を理解しておくことは、FX取引を行う上で非常に重要なことです。今回は、FX初心者が押さえておくべき基本用語について、簡潔にまとめていきます。
＜1＞通貨ペア
FX取引では、2つの通貨を交換することで利益を得ます。通貨ペアとは、1つの通貨をもう1つの通貨に交換することを指します。代表的な通貨ペアには、米ドル/円（USD/JPY）、ユーロ/米ドル（EUR/USD）などがあります。通貨ペアの価格は、相場の動きによって変動します。
＜2＞スプレッド
スプレッドとは、FX会社が提示する買値（Bid）と売値（Ask）の差額を指します。例えば、米ドル/円が110.000/110.005の場合、スプレッドは0.5銭となります。スプレッドは、FX会社によって異なるため、取引する際には比較検討することが大切です。
＜3＞ロングとショート
ロングとショートとは、FX取引において買いと売りを意味します。ロングは、買い注文を出して、通貨ペアの価格が上昇したときに利益を得ることができます。一方、ショートは、売り注文を出して、通貨ペアの価格が下落したときに利益を得ることができます。
＜4＞レバレッジ
レバレッジとは、少額の証拠金で大きな取引を行うことができるシステムです。例えば、1万円の証拠金で100万円分の取引を行うことができます。ただし、レバレッジをかけることでリスクも大きくなるため、注意が必要です。
＜5＞マージンコール
マージンコールとは、証拠金の維持率が一定の水準を下回った場合にFX会社から警告が発せられ、追加の証拠金を入金するよう求められることを言います。もし追加の証拠金を入金しない場合、ポジションが自動的に決済されることもあります。
＜6＞ロスカット
ロスカットとは、ポジションの損失が証拠金を下回った場合に自動的にポジションを決済することを言います。これにより、損失を抑えることができます。しかし、ロスカットが発生すると、証拠金以上の損失が発生する場合があります。
＜7＞テクニカル分析
テクニカル分析とは、チャートの形状や移動平均線、トレンドラインなどを用いて、過去の相場の動きから将来の相場を予測する手法のことを指します。テクニカル分析を行うことで、相場の動きを把握し、取引のタイミングを見極めることができます。
＜8＞ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析とは、経済指標や政治情勢、国際情勢などの要因を分析し、将来的な通貨価値の変化を予測する手法のことを指します。ファンダメンタル分析を行うことで、短期的な値動きだけでなく、長期的な相場の動きも見通すことができます。
＜9＞ポジション
ポジションとは、FX取引において保有している通貨ペアのことを指します。ロングポジションは買いポジション、ショートポジションは売りポジションとも呼ばれます。
＜10＞マーケットオーダー
マーケットオーダーとは、現在の相場価格で即座に注文が約定する注文のことを指します。価格変動が激しい場合には、約定価格が注文価格よりも異なる場合があります。
以上が、FX初心者が押さえておくべき基本用語の一部です。FX取引は、リスクも大きいため、充分な知識と経験が必要です。また、FX会社選びも重要なポイントの一つであり、信頼できる会社を選ぶことが大切です。