2026年3月27日、日経225先物は今週を通じて51,000〜54,000円の広いレンジで推移してきた。今夜の夜間セッションでは、トランプ大統領が表明したイラン攻撃「5日間延期」の期限到来、米国の関税政策を巡る新たな動き、そして米国市場の地合いという3つの要素が交錯する。本記事では、今夜の夜間セッションに向けた環境認識と注目材料を整理・検証する。
今週の日経225先物の値動き|振り返り
| 日付 | 主な動き | 値幅 |
|---|---|---|
| 3月24日(月) | 中東・関税・米株トリプルリスクで800円安 | 大幅下落 |
| 3月25日(火) | 前場1,850円幅の乱高下、V字回復で+1,040円 | 急騰 |
| 3月26日(水) | 米国株の軟調を受け上値の重い展開 | もみ合い |
| 3月27日(木) | 日中は方向感を探る展開→夜間セッションが焦点 | — |
今週はボラティリティが極めて高い1週間となっている。月曜の急落から火曜のV字回復、その後のもみ合いという流れは、市場参加者の間で方向感が定まっていないことを示している。
夜間セッションの注目材料①|イラン攻撃延期期限
3月22日にトランプ大統領が表明したイラン攻撃の「5日間延期」は、3月27日前後がその期限に相当する。この地政学リスクは今週の相場を左右してきた最大の不確実要因である。
- 攻撃再開の場合:原油価格の急騰→日経先物は急落リスクが高まる。ホルムズ海峡の緊張がさらに高まれば、50,000円台前半までの下落も視野に入る
- 延期の延長・交渉進展の場合:リスクオフの巻き戻しが発生し、買い戻しが加速する可能性がある
- 現状維持(声明なし)の場合:不透明感が継続し、ポジション縮小の動きが優勢となりやすい
夜間セッション中にホワイトハウスからの声明や報道が出る可能性があり、ヘッドライン一本で数百円動く相場環境が想定される。
夜間セッションの注目材料②|米国関税政策
米国の関税政策は引き続き不透明感が強い。2月の最高裁判決後も政権は通商法122条に基づく世界一律10%関税を維持しており、さらなる引き上げの可能性も示唆されている。
| 項目 | 現状 |
|---|---|
| 世界一律関税 | 10%(15%への引き上げ示唆あり) |
| 日本自動車関税 | 15%(日米合意) |
| 法的根拠 | 通商法122条(IEEPA違法判決後の代替措置) |
関税の追加引き上げに関する発言や報道が夜間セッション中に出た場合、輸出関連株の比率が高い日経先物には直接的な下押し圧力がかかる。逆に、関税交渉の進展や緩和のニュースがあれば買い材料となる。
夜間セッションの注目材料③|米国市場の動向とドル円
今夜の米国市場の動きが日経225先物の夜間セッションに直結する。今週の米国市場は3指数ともに方向感を欠いており、特にナスダックのハイテク株売りが日本のグロース株に波及する構図が続いている。
| チェック項目 | 注目ポイント |
|---|---|
| NYダウ | 46,269(-161 / -0.35%)軟調継続 |
| ナスダック | 21,692(-238 / -1.09%)ハイテク売り加速 |
| ドル円 | 159.68円(円安加速中) |
| 原油(WTI) | イラン情勢を反映した急騰リスク |
| 米国債利回り | リスクオフ時の資金逃避先としての動き |
ドル円は159円台後半の円安水準で推移しており、この水準が維持される限り日経先物の下値は一定程度支えられる。しかし、地政学リスクの急激な高まりにより円買い(リスクオフ)が発生した場合は、円安の支えが剥落する展開も想定される。
夜間セッションのシナリオ整理
シナリオA:地政学リスク後退(上昇バイアス)
イラン攻撃の延期延長、または外交交渉の進展が報じられた場合、ショートカバー(売り方の買い戻し)が急速に入る可能性がある。今週火曜のV字回復(+1,850円幅)が示すように、現在の相場はショートポジションが積み上がっており、巻き戻しの爆発力は大きい。
シナリオB:地政学リスク激化(下落バイアス)
攻撃再開の報道が出た場合、原油急騰と同時に日経先物は急落する展開が想定される。52,000円を割り込むと、3月25日安値の51,830円が次の防衛ラインとなる。さらにこの水準を下抜けた場合、50,000円台前半が意識される。
シナリオC:材料なし・もみ合い
大きなヘッドラインが出ない場合、米国株の動きに連動した小幅なレンジ推移となる可能性がある。ただし、イラン延期期限が意識される中でポジションを積極的に取る参加者は限定的であり、薄商いの中での急変動には注意が必要である。
まとめ・重要ポイント
- 3月27日夜間セッションはイラン攻撃延期期限の到来が最大の注目材料
- 今週の日経225先物は51,000〜54,000円の広いレンジで推移し、ボラティリティが極めて高い
- 米国関税政策の不透明感が引き続き上値を抑える構造
- ドル円159円台後半の円安が下値を支える一方、リスクオフ時の円買いには警戒
- ヘッドライン一本で数百円規模の急変動が発生しうる相場環境
- ショートポジションの積み上がりにより、好材料時の踏み上げリスクも存在
※本記事は情報提供を目的としており、投資の助言や勧誘を行うものではありません。実際の取引はご自身の判断と責任で行ってください。
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